電子書籍の登場は、私たちの読書スタイルに大きな影響を与えました。
場所を選ばずに本を買ったり読んだりできるため、電子書籍をうまく活用すれば読書量は増えていきます。
……と言いつつも、私はしばらくの間、電子書籍の活用方法に関して一つの悩みを抱えていました。
それは、読みたい本をどうやって探すか?ということです。
紙の本であれば、書店に行って直感的に本を手に取り、パラパラとページを捲って購入するかどうかの判断をすることができます。
しかし、電子書籍の場合には、このような本の選び方が難しいところがあります。
特に本棚という物理的な制約がなく、膨大な本の中から自分が興味をもてる本を選ぶ必要があります。
たとえば、Kindleでは、Kindle ダイレクト・パブリッシングというセルフ出版サービスがあり、誰もが出版コストなしに本を出版・販売することができるようになりました。
それもあってか、Kindle Store の蔵書数はどんどん増えていきます。
こうした状況においては、本をどうやって探すのか?ということが重要になっていくのではないかと思います。
この記事では、私が電子書籍を購入する際に意識していることについて書いていきます。
キーワードで探す
電子書籍を探す場合には、「キーワードで検索する」ことが大切です。
紙の本であれば、書店に行って関心のあるジャンルの本棚を眺めていくと何冊か興味のもてる本に出会うことができます。
電子書籍の場合には、蔵書数が膨大であるためにこのスタイルで本を探すのが難しくなってきます。
そのため、電子書籍を探すときには、検索を通じて本を絞り込んでいくという過程が必要になってきます。
関心のあるテーマに関するキーワードをリストアップしておくと、この「絞り込み」の役に立ちます。
また、著者リストを作成し、著者名で検索をするのもおすすめです。
たとえテーマが違う本であっても、同じ人が書いたものであれば、興味を持てる本を見つけられる可能性は上がります。
読書記録の活用
キーワードで検索するためには、当然ながらキーワードを決める必要があります。
これは簡単なようで実は難しいもの。
頭の中の抽象的なイメージを言語化していく必要がありますし、「関心のあるテーマ」がわからないという場合もあると思います。
また、キーワードや著者をリストアップする作業もなかなかに手間が掛かります。
そこで活用したいのが、読書記録です。
私の場合は、ブクログという読書サービスを活用して、読み終えた本や読みたい本を記録するようにしています。
この読書記録は、過去の読書体験を記録していくだけでなく、未来に読みたい本を探す際にも役に立ちます。
読み終えた本や読みたい本を記録していけば、それが電子書籍を検索する際のヒントになります。
読書記録をもとに本を探すとスムーズに興味のもてる本に出会えるようになります。
ちなみに、ブクログの場合は、読了した本を一定数登録していくと、自動的におすすめの本を表示してくれる機能もあります。これを眺めるのもなかなか面白いもので、ピンと来たものについてはすかさず「読みたい本」に登録するようにしています。
価格を参考にする(Kindle Unlimitedの場合)
Kindle には Kindle Unlimited というサービスがあり、1ヶ月 980円で対象書籍を何冊でも読むことができます。
定額を支払えば、それ以上の出費を気にせずにさまざまな本を読むことができるのは魅力的です。
しかし、読み放題対象書籍のなかには Kindle ダイレクト・パブリッシングで出版された本も含まれており、紙の本を探すよりも多くの選択肢から読みたい本を探さなければなりません。
(もちろん、Kindle ダイレクト・パブリッシングで出版された本にも素晴らしいものはあります)
そこで、本を選ぶときの1つの基準としているのが本の価格(単品購入の場合の定価)です。
これは、高額の本をできるだけ多く読んでモトをとりたいわけではなく、本の価格にはその本が完成するまでのコストが反映されているからです。
感覚的ではありますが、 1,000円以上の本は、電子書籍だけでなく紙の本としても出版されている場合が多いです。
この「紙の本でも、電子書籍でも出版されている」というのは重要で、特に紙の本を出版するためには印刷コストをはじめ、多くの費用が掛かります。
また、本の内容に関する研究費用なども反映されている場合があります。
そのため、出版社としても著者としても、ある程度厳選した状態で本を出版していることが考えられます。
このような背景をふまえると、価格は本を選ぶにあたっての判断基準の一つになります。
以上、私が電子書籍を選ぶ際に意識していることを綴りました。
本探しの一つのヒントとなりましたら幸いです。
最後まで読んで下さってありがとうございました!
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