前回の記事に引き続き、今回も新聞を読むメリットについて書いていきます。
(前回の記事:新聞を読むメリット — ネットの時代でも新聞をおすすめしたい理由)
今回は、普段の読書と新聞購読の相乗効果に焦点をあてます。
以下、その相乗効果について4つの視点から述べていきましょう。
読書の偏りを解消する
自分の関心だけで本を選んでいくと、読む本に偏りが生じることがあります。
特に電子書籍の場合は、キーワードで検索をしたり、Amazonなどのおすすめを参考にしていくと、読書履歴に一定の傾向が顕れてくるものです。
(関連記事:電子書籍の選び方 — Kindleとブクログの活用例)
紙の本の場合も、書店で特定の書棚しか見ないでいると、特定の分野の本ばかり読んでしまうことになりがちです。
いずれの場合も、どの本を読むのかは自分の判断によるものであるため、新たな情報のインプットがないと読書の幅が拡がりにくくなることが考えられます。
そこで、新たな情報のインプットとして、新聞を活用することができます。
具体的に新聞の購読がどのように読書傾向に作用するのかについては、次の項目で言及することにしましょう。
日々のニュースに応じて関心の幅が拡がる
まず、日々のニュースをきっかけとして関心の幅が拡がることが考えられます。
新聞に掲載されているニュースをより深く理解するためには、前提となる知識が必要となります。
その前提となる知識を習得するために有効なのが読書です。
新聞記事によっては、前提となる知識を簡単に解説してくれる場合もありますが、すべての記事に解説があるわけではありません。
体系的に知識を習得するためには、わかりやすくまとめられた書籍にあたる方が効率的です。
特に政治・経済・歴史等に関しては、多くの書籍が出版されていますし、時には人文社会系に限らず、化学・生物学・物理学等をはじめ自然科学系の書籍を読みたくなってくることもあります。
毎日、新聞を読んでいくなかで自ずと関心の幅が拡がっていき、読みたい本も増えていきます。
読書量に応じてニュースの理解度が高まる
日々の読書が新聞購読に作用することもあります。
読書を通じて知識の量が増えていくにつれて、ニュースへの理解が深まるということです。
そのなかでニュースに関しての自分なりの意見が形成されていくことも考えられます。
入学試験や就職試験でニュースについての意見を求められる場合には、ニュースへの理解が深まり、自分なりの意見をもてることは強みとなることでしょう。
ブログやSNSで投稿している場合も、その素材が増えていくことになりますし、日常生活のなかでも話題の引き出しが増えることになります。
(ニュースについて語ることは忌避されるような風潮はありますが、少なくともそうした話題になったときにそのニュースを知っているかどうかで会話の質は大きく変わっていくはずです)
書評欄や広告を確認するのもおすすめ
新聞には書評欄や書籍の広告が掲載されていることがありますが、これらが読書のきっかけになることもあります。
特に広告については、各新聞社のデジタル版やネットニュースでは省略されていることもあるため、実際の紙面やデジタル版での紙面ビューでしか確認することができません。
書籍の広告は工夫されており、その本がどんな本であるのかを一目で知ることができます。
書店で見る本の表紙やタイトルだけでは興味をもたなかった本も、広告の文章に興味を惹かれることがあります。
(これはある意味で出版社の戦略に乗っていることにもなりますが、それで自分自身の学びが深まるのであれば Win-Win であるといえましょう)
電子書籍による読書を積極的に導入している場合は、実店舗の「書店員のおすすめ」のかわりに新聞の書評欄や広告を活用することができます。
これは最初にふれた「読書の偏りの解消」にも貢献し、関心のもてる本との「偶然の出会い」にも繋がっていくことでしょう。
このように、新聞購読と読書には相乗効果が期待できます。
読書が好きな方や読書を習慣にしたい方には、ぜひ新聞購読もおすすめしたいと思います。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
コメント