読書には様々な目的があります。
仕事に役立てるため、教養を深めるため、娯楽のため……
今回の記事では、様々な目的のなかでも「生活に役立てるため」の読書について語ってみたいと思います。
「身近な生活」を出発点に読書の幅を広げる
「生活に役立てるための読書」といっても、その範囲は幅広いです。
極論をいえば、あらゆる読書は生活に役立つともいえます。
しかし、ここで焦点を当てたいのは、「身近な生活」に関する本です。
「身近な生活」とは、たとえば食事や睡眠のような毎日の生活習慣。
当たり前のように毎日繰り返しているため、あまり意識することはないかもしれませんが、こうした習慣を出発点とすることで読書の幅を広げることができます。
たとえば、食事であれば、健康的な食生活について、医学や栄養学の視点から書かれた本があります。
あるいは、食材をテーマにして、その歴史や生産国の地理・文化を学ぶことができる本もあります。
もちろん、料理のレシピを紹介する本もあるでしょう。
このように何気ない日常生活のなかにも、読書のきっかけは隠れています。
そして、その何気ないきっかけから、興味・関心の幅は派生的に広がっていきます。
身近な生活に関する本を読むメリット
日常生活を出発点にして、本を読んでいくことには次のようなメリットがあります。
読んだらすぐに行動に移すことができる
読書の効果を高めるためにはアウトプットが大切だといわれます。
このアウトプットには、誰かに話したり、文章を書いたりするといった手段もありますが、それだけでなく、実際に行動するということも立派なアウトプットです。
生活関連の本であれば、読んで学んだことをすぐに生活に取り入れることができます。
たとえば、食事に関する本を読んだ後には、手元の買い物リストに新しく食材を加えたくなることでしょう。
そこから食生活が少しずつ変わっていきます。
「すぐに活かせる」ということは、読書のモチベーションにも繋がります。
毎日の生活習慣を大切にできる
生活関連の本のなかでは、毎日の生活習慣の大切さが説かれていることが多いです。
なにかと忙しい日常で、食事や睡眠などの当たり前の生活習慣を疎かにはしていませんか。
「時間が足りない」ということもあるでしょうし、「面倒」に感じることもあるかもしれません。
そこで、生活習慣の大切さを知識の裏付けとともに再認識することができれば、少なくとも「面倒」という気持ちは薄まり、時間が足りなくてもどうにか工夫して確保したいと思えてきます。
さらに、当たり前の生活習慣にも効果・効能があると知ることで、楽しく日常を過ごすことができるようになります。
世界や歴史に想いを馳せながら食事を楽しむ……といった豊かな時間を送ることもできるでしょう。
おわりに
日常生活のなかにも、読書のきっかけは隠れています。
生活のなかで本と出会い、本で学んだことが生活を豊かにしていく……
そうした好循環を楽しんでみませんか。
おすすめの「生活関連」の本
最後に、筆者が最近読んだ生活関連の本の一部を紹介させていただきます。
興味のあるものがありましたら、ぜひお手にとってみてください。
① 食事関連
何気なく食べはじめたオートミールに関する本です。
「健康に良い」「ダイエットに効く」など、噂程度には聞くことも多いですが、具体的にどんな栄養が含まれているか、どんな効果・効能が期待できるか、ご存知でしょうか。
この本では、そうした内容が読みやすくコンパクトにまとまっているためオススメです。
まだオートミールを試していない方も、試してみたい気持ちになるかもしれません。
② 睡眠関連
「1日や2日くらい寝なくても大丈夫!」と睡眠に無頓着な私でしたが、ブログで文章を書くようになってから睡眠の大切さを実感するようになりました(寝不足だと思うように文章が書けないのです)。
そこで手にとったのがこの1冊。
「四当五落」という言葉があるように、睡眠時間を削ってでも努力することを美徳とする風潮が少なからずありますが、それが効率性を下げたり、心身に悪影響を与えてしまっては元も子もありません。
四当五落
主に受験生に向けた言葉。
「4時間睡眠で勉強した者は合格し、5時間睡眠で勉強した者は落ちる」
睡眠時間を削ってでも勉強せよという教えです。
この本では、睡眠にはどんな意義があるのか、睡眠時間が不足するとどんな影響があるのか、といったことが医学的な研究成果に基づいて説明されています。
「睡眠は大事」というのは当たり前のことですが、科学的根拠とともに睡眠をとることの後押しをしてくれます。
③ 入浴関連
忙しくなると湯船に浸かるのも億劫になり、シャワーで済ませてしまいがちです。
「汚れさえ落ちれば同じではないか」とも思ってしまいますが、実は湯船に浸かることには身体を清める以外にもたくさんの効果があります。
この本では、それらの効果について科学的に論じられています(「お風呂研究」という分野があるのもまた興味深い!)
また、効果的な入浴方法についても書かれています。
入浴は、②で述べた「睡眠」とも関係してくるため、上で挙げた本と併せて読むのもおすすめです。
コメント