悩み続ける生き方
理想を追求する生き方というのは、
悩み続ける生き方と表裏一体なのかもしれません。
理想が高ければ高いほど、
理想と現実のギャップに悩むことも多くなります。
でも、悩むことは嫌いではありません。
『悩む力』
私にとって、「悩む」ことは習慣です。
あれやこれやと考えて、
友人などから「そんなに難しく考えなくてもいいのに」とよく言われます。
その結果か、心配性な部分も強くなってしまって、
家を出るときに二度も三度も火の元を確認したり、
挙げ句の果てには、Amazonのスマートスピーカー”Echo Show”の呼びかけ機能を使って外出先から家の様子を確認するまでになりました。
火の元ヨシ!に結構な時間を使ってしまうことは、今後、改善していきたいと思いますが、それでも「悩む」ことは嫌いではありません。むしろ好きです。
こうした習慣に少なからず影響を与えているのは、姜尚中『悩む力』です。
どんな経緯でこの本を手にしたかは覚えていませんが、たしか、本屋さんの平積みコーナーで直感的に選んだのだと思います。
直感というのは侮れません。
直感の背景には、まだ言葉になっていない自分の潜在意識があるのではないかと考えています。
当時も何かに悩んでいたのでしょう。
そんな中でネガティブな意味合いで用いられがちな「悩む」という言葉に「力」という強そうな言葉がついたこの本のタイトル。
今からあの頃にタイムリープしても、同じ本を手に取っていたと思います。
直感は外れませんでした。
夏目漱石やマックス・ウェーバーのエピソードを抜粋しながら、悩むことを肯定してくれるような本書。
難しくてよく分からないところもあったけど、
でもなんだかすごい!この考え方好き!と感動しながら読み進めておりました。
悩むことから生まれるもの
文豪 夏目漱石も悩んだ。
近代社会学の重鎮 マックスウェーバーも悩んだ。
悩んだ末に素晴らしい文学作品や研究が生まれた。
漱石やウェーバーのように偉大なものを創り出せるとは思えていませんが、
なにかを創り出す上では悩むことは必要な過程なのかもしれません。
体力や筋力をつけるために、
負荷をかけてトレーニングをするように、
自分らしい生き方、自分だけの人生を歩むためには、
逆境で悩んで、筋肉痛のような痛みを乗り越える過程が必要なのかもしれません。
向かい風に吹かれ続ける人生でもいい。
向かい風のなか走っていると、
スピードは出ないけど、走ってる!って感じがします。
それと同じように、
逆境でこそ生きてる!って実感が湧くものです。
面白いじゃないですか。
やってやろうじゃないですか!
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