人生の展開は始めから決まっている。
どこの誰が言ったのかは忘れたが、そんな考え方がある。
初めて聞いたときには夢がない考え方だと感じた。
自分で人生の展開を選べないだなんて。
でも、ある考えが生まれるのには理由がある。
提唱者の考え方と一致しているかはわからないが、「人生は始めから決まっている」という考え方も必要なのではないかと思えるようにさえなってきた。
なぜならば、この考え方に立てば、自分を責めることがなくなるからだ。
自分の選択が人生の展開を決めるのではなく、その展開が始めから決められたものだとすれば、選択を悔いることもない。
人生には大なり小なりの後悔をする場面はたくさんある。
後悔に押し潰されないように、人生は決められたものなのだという考え方を発明したのかもしれない。
さて、次には何が起こるのだろうか?
物語の演者として、かつ、鑑賞者として次の展開を待つ生き方も、ときには必要なのかもしれない。
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