物語を読んで、心に友を宿す

昨日は、読書三昧の一日を過ごしていました。
読む本に選んだのは、自分にしては珍しい小説。

実生活での効用を求めるあまり、フィクションの世界には疎かったのですが、読んでいくなかで小説も読んでいくべきだと思いました。

なぜならば、物語を読むことで心に友を宿すことができると考えたからです。

小説を読んでいる間は、その登場人物に感情移入し、物語のなかで多くの人と出会います。
脳科学的には、文章で読んだ内容を頭の中に思い浮かべるとき、脳内では実際にそれを体験しているのと似た反応が起きているのだそうです。
つまり、物語のなかでの出会いは、実際に人と出会うことに似ています。

物語を読み終えたとき、心には友が増えています。
架空の友人と侮るなかれ。
人によって書かれた物語。そこで生きる登場人物には、作者の内面の一部があらわれています。だから、架空だけど架空じゃないんです。

そして、架空かそうでないか、ということも、さほど重要な問題ではないと思います。
実在の友人でも、時間が経つにつれて関わりが少なくなることもあります。
それでも、友人との思い出は心に残ります。
友は友です。

読書を通じて、心に友を宿していく。
そうやって、友達が増えていけば、いざというときに助けになってくれるかもしれません。

物語にも浸っていきたい。
そう考えた休日でした。

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この記事を書いた人

専門学校講師兼塾講師
大学院修士課程(社会科学系)修了

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