パニックホラー漫画の魅力は、現実では起こり得ない状況、または、起こり得たとしても実際には経験したくない状況を擬似体験できること。
極限の状況下のなかで、人はどのような行動をとるのか、生死の境目にいる人がどのように生存していくのかについての一種の思考実験ともいえます。
漫画『渋谷金魚』は人喰い金魚が渋谷の街を漂うという異常な世界を舞台とした漫画。
渋谷という馴染みのある世界に、金魚という身近な生き物が、「人を襲う」という異常性を伴って登場するというのがユニーク。
大都会に金魚が漂う描写は秀逸です。
パニックホラーといえば、ゾンビや怪物が定番ですが、「金魚」が脅威としているのがこの漫画の面白いところです。
作中でも明らかになっていきますが、「金魚」の性質も物語の鍵となっています。
現実には起こり得ない設定だけれども、身近なものをモチーフとしているゆえに、現実と隣り合わせにあるかのような恐怖を楽しむことができます。
ぜひお試しください。
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