SNSは情報収集のツールとしても活用することができます。
多くのSNSに備わっているタイムライン機能は、フォローしているアカウントの最新情報を素早くキャッチするのに便利です。
しかし、このタイムライン機能に「情報収集」を任せきりにしてしまうのにはリスクもあります。
この記事では、タイムラインでの「情報収集」のデメリットについて考えてみたいと思います。
情報収集の姿勢が受動的になってしまう
タイムライン上の情報を主たる情報源とすることのデメリットは、情報収集の姿勢が受動的になってしまうということです。
タイムライン上の情報は投稿日時の順に並んでおり、その並びは機械的なものです。
自分が求めている情報が流れてくることもありますが、それはあくまで偶然のこと。
フォローしているアカウントが情報を投稿したタイミングと、自分がタイムラインを閲覧したタイミングが一致したに過ぎません。
そこで得られる情報とは、自分の関心に一致したものであるとは限りません。
目的的で能動的な情報収集の姿勢とは言い難いでしょう。
能動的な情報収集とは
「受動的」の対義語は「能動的」
それでは能動的な情報収集とは?
明確な線引きはできませんが、「受動的な情報収集」との違いは目的意識が伴っていることだと考えます。
例えば、Googleなどの検索エンジンでキーワードを入力して何かを調べようとするとき、そこには何らかの目的意識があると言ってよいでしょう。
調べたいことがあるから、調べているわけです。
あるいは、本を買ったり借りたりして読んでいるとき。
これも、その本のテーマに惹かれて読んでいるため、目的意識があるということになります。
(ただし、本の全編が読みたいことと一致することはないため、部分的には受動的な姿勢になってしまうかもしれません)
目的意識をもって収集した情報は、記憶にも残りやすく、その後の行動にも活かしやすいものです。
そのための時間が相対的に少なくなっているとすれば、活用できる情報量も少なくなっているかもしれません。
タイムラインの閲覧にも能動的な部分はある
とはいえ、SNSのタイムラインを閲覧することが完全に受動的であるとも言い難いでしょう。
なぜならば、タイムライン上の情報とは、「能動的に」フォローしたアカウントの投稿だからです。
関心に基づいてフォローするアカウントを選び、タイムラインをカスタマイズしているとすれば、そこで得られる情報は自分の関心に近いものである可能性も高いです。
タイムライン上での情報収集のメリット
「受動的」にもみえるタイムラインの閲覧ですが、そこにもメリットはあります。
それは、「意図しない情報に出会える」ということです。
先述した「能動的な情報収集」では、自分自身の関心にあった情報ばかりが集まってくることになります。
全くの未知の情報に関心をもつことはできず、そもそも未知なるものを調べようとしても、そのキーワードを思いつくことができません。
いわば、偶然の出会いが期待できるのがタイムラインという場なのだと思います。
能動的な情報収集と受動的な情報収集
結論としては、能動的な情報収集と受動的な情報収集のバランスが大切です。
前者に偏よれば情報に偏りが生じ、後者に偏よれば情報が無秩序に溢れてしまいます。
喩えるならば、この2種類の情報収集は回転寿司での食事のようなもの。
能動的な情報収集は注文して食べるスタイルで、受動的な情報収集は流れてくるお皿のなかから、食べたいものを選んでいくスタイルです。
食べたいものばかりを食べるのでもなく、流れてくるものを漫然と食べ続けるのでもなく、バランスよく情報を摂取していくことが重要となるでしょう。
自分のスタイルがいずれかに偏っていないか確認するのは大切なことだと思います。
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