「行為」を起点にした文章は書きやすい(行為=行動+意思)

ブログやnoteで投稿を続けていくと、筆の進み具合に波があることに気づきます。

その要因は様々で、自分自身の日々のコンディションが影響していることも考えられますが、今回注目するのは記事の内容による書きやすさの違いです。

記事の内容によっても、執筆のスピードは変わってきます。

では、どういった内容の記事が書きやすいかというと、「行為」を起点にした文章です。

目次

「行為」とは

「行為」という言葉を用いたのには理由があります。

まずは、辞書で「行為」という言葉について調べてみましょう。

1 ある意思をもってするおこない。「親切な―」「慈善―」

2 哲学で、目的観念を伴う動機があり、思慮・選択によって意識的に行われる行動。

3 権利の得失・移転など法律上の効果を生じさせる原因となる意思活動。

デジタル大辞泉(小学館)

注目したいのは、1・2の意味です。

1の意味から、行為は「ある意思」を伴うものであることがわかります。

2の意味には、行為には「目的観念を伴う動機」があり、「思慮・選択によって意識的に行われる」とあります。

つまり、

「行為」= 行動 + 意思・動機・思慮・選択 であるということです。

なぜ「行為」を起点にすると書きやすいのか

「行為」を起点にすると書きやすい理由は、上で述べた「行為」の意味と関連します。

つまり、「行為」は意思を伴うものであるため、その意思を言葉にすれば文章が出来上がっていくということです。

例として、私が以前にnoteに投稿した記事を掲載します。

note(ノート)
noteアプリを削除しました — より能動的にnoteを楽しむために|うぇふ このようなタイトルの記事を投稿して良いものか……とも考えましたが、noteでのクリエイティブな発信を続けていくための1つの試みです。決して、noteというサービスやアプリ...

この記事の場合は、「noteのアプリを削除した」という行為が起点となっています。

そして、記事では「noteのアプリを削除した」という行動と、その理由となる意思について書いています。

この記事はとても書きやすかったです。完成までの時間も短時間。

なぜ書きやすかったかというと、「noteアプリの削除」という行動に至る前にいろいろと思考しており、その思考過程を言語化・文章化すれば良かったからです。

自分がとった「行為」を起点にして文章を書く場合は、すでに思考の過程が完了していることになります。

ゼロから考えるよりも、自分自身の思考過程を振り返るほうが考えやすいのではないかと思います。

「無意識の行動」に思うことも意思を伴う「行為」なのかもしれない

私自身、「行為」という言葉の意味を知るまでは、行動の理由についてあまり深く考えていませんでした。

しかし、行為=行動+意思 という枠組みを知ることで、自己分析をしやすくなりました。

普段、あまり意識していない「行動」も、よく考えてみると理由となる意思を伴う「行為」である場合も多いです。

「行動」を「行為」として分析するためのヒントをいくつか挙げてみます。

例1)買ったもの(「買う」という行動)

  • なぜ買ったのか?
  • どこに惹かれたのか?
  • 他でもなく、それを選んだ理由は?
  • すぐに手放さずに持っている理由は?

例2)読んだ本(本を「手にとる」「買う」「読む」という行動)

  • なぜその本を手にとったのか?
  • なぜお金を払ってでも読もうと思ったのか?
  • どうして、どこに惹かれて読破できたのか?

例3)読んだWebページ、ブログやnoteの記事等
(Googleでの検索結果やSNSのタイムラインでそのページに「アクセスする」「読む」という行動)

  • 無数にあるWebページのなかで、なぜそのページにアクセスしたのか?
  • なぜ最後までそのページを最後まで読んだのか?

このように、普段の何気ない「行動」も、よく考えてみると理由となる意思を伴う「行為」であることがわかります。

その意思を掘り下げて言語化してみることは、ブログやnoteで記事を執筆する上でのヒントになると思います。

行動の背景にある「意思」を言葉に

そして、読み手の視点からみても、これらの思考過程を言語化することには意義があると思います。

例えば、「買い物」という行動は「お金とモノ・サービスの交換」として捉えると、誰がとっても同じ「行動」になりますが、その背景にある「意思」は人それぞれです。

人それぞれだからこそ、貴重な情報です。
言語化しなければ、他者からは知り得ないことです。
その情報には十分に独自性があります。

いわゆる「商品レビュー」などに求められるのは、そうしたその人ならではの “内部情報” であり、レビューの対象が自分自身の思考や感情にどのように作用したのかを言語化することが大切なのだと思います。

まとめ

記事を書くことも「行為」です。

パソコンを立ち上げて、キーボードを叩いていくという「行動」には、考えていることを伝えるという「意思」が伴っています。

この記事の締めくくりとして、私が伝えたかったことを箇条書きでまとめましょう。

  • 行為=行動+意思
  • 「行為」に至る前には、思考の段階を辿っているため、「行為」を起点にすると文章を書きやすい。
  • 「行為」を起点にして文章を書くことは、自分自身が「行為」に至るまでの思考過程を言語化することである。
  • 同じ「行動」をとったとしても、「行為」の背景にある意思や思考はその人ならではの独自性のあるもの。そのため、意思や思考を言語化することには意義がある。

以上です。

ご清覧いただき、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

属性にとらわれず、自分らしく生きる道を選びました。

音楽やメイクを嗜みます。

ジェンダーレス志向です。
多様性が認められる世の中になることを願っています。

大学院修士課程修了(社会科学系)

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