裏社会を描いた作品には不思議な魅力があります。
フィクションなのに、どこか現実感もあるのです。
「裏社会」というだけあって、表の社会で生活しているうちは気づかない動きがあるのかもしれない…
そして、その裏社会で起きていることの歪みが、表社会での日常生活に影響を与えているのかもしれない…
憶測の域を出ませんが、憶測の域にある世界だからこそ、危険な好奇心を掻き立てられるのでしょう。
『アマチュアビジランテ』は、探偵でも殺し屋でもない、いわば「裏社会のアマチュア」である主人公が、単身で社会の闇に立ち向かっていく物語です。
ビジランテとは、法律の枠外で実力行使する自警団のこと。
アマチュアである以上、「プロ」がもっているような武器も資金もありません。
自作の武器を携えて、自分の頭脳と武力だけを頼りに裏社会のプロ集団に立ち向かっていくのがこの作品の面白いところです。
巨大で強大な力をもった集団に一人で立ち向かうという設定に、そんなことができるのだろうかと思わされるところもありますが、そうした困難な状況でいかに戦っていくのかが見所です。
個人の力ではどうにもできない社会の不条理にもやもやを抱える方に、社会の巨大悪と戦う姿にすかっとしたい方におすすめの作品です。
ぜひお試しください。
リンク
コメント